隆兵そば
2022年10月7日

鏡板製作プロジェクト 第ニ話

鏡板製作プロジェクト 第ニ話

(第一話からの続き)
先ずは、桂離宮の造園は和歌の世界観をコンセプトにしているという事。
それゆえ、住吉の松も古今和歌集の「高砂、住の江の松も、相生の様に覚え」という仮名序(かなじょ)←(仮名で書かれた序文、説明文のこと)に由来するとの事でした。(住の江の松と住吉の松は同じ)
能の演目『高砂』は世阿弥がこの仮名序から着想して作ったものです。

そして、なんと!!
実は昔の桂離宮には住吉の松を隔てた池の向こう側の松琴亭の前に高砂の松があったという事でした(現在は枯れてなくなってしまった)。

やはり唐突に住吉の松だけが出て来たのではなく、きちんと高砂の松もあり、相生の松として離宮に存在していたのです。

ちなみに高砂の松は『万葉集』、住吉の松は『古今和歌集』を表しております。
万葉集、古今和歌集のどちらの時代も和歌が盛んに詠まれた時代であり、それはすなわち平和であることを象徴するという事になります。

そこで私が今回考えたのが、御霊神社の鏡板に描くべきは今、桂離宮にある住吉の松ではなくその昔桂離宮にあり、今は無き「高砂の松」なのではないか?
という事です。

離宮の住吉の松は別名『ついたての松』と言われており、視界を遮る役目を果たしており、枯れても植え直す必要があり、現在に至っております。
しかし、高砂の松については離宮の「和歌のコンセプト上にのみ」必要だった故、いつしか枯れても植えられなくなってしまったという経緯があると考えられます(経費面もあったかもしれません)。

ならば、まさに高砂の演目にあるように、離れた所(神社)に今は離宮に無くなってしまった高砂の松を再現する事の意義が大いにあると感じた次第であり、またそれが現れるのが能舞台という夢幻を表現する芸能を行う場所という事にも大いに意味があると思い至った次第であります。
高砂の松と住吉の松をセットで相生の松と呼び、よい夫婦の象徴にもなっております。
松の絵が完成すれば、神社への参拝が縁結びになるかもしれませんね^_^

さて、この経緯をさっそく芸大の先生に連絡し、生徒さんたちにも説明して次回、第2回の打ち合わせが行われる事になりました。

そして本日より、現在ある松の絵の解体工事に入りました。
現在の鏡板はベニヤ板で作ったかなり簡単な物です。
ベニヤの鏡板をめくっていくと、なんと!!!
(第三話につづく)
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