第七回 新蕎麦俳句大賞 発表
第七回 新蕎麦俳句大賞 発表
今回も日本各地からご応募いただき、誠に有難う御座いました。
以下、選ばれた俳句の後にその句の評がかかれております。
選句も評も嵯峨野俳句会主宰の才野洋先生によるものです。
ではさっそくですが、発表させていただきます。
主宰賞(大賞)
一寸の新蕎麦掬ふ母の匙
大津市MBさん
大分体力が弱っておられるのでしょうか。
普通にお箸でつるつると食べることが出来なくなっても、なお旬のものを求められる心意気に感銘しました。
編集部賞
相席の会話も旨し走り蕎麦
北九州市SSさん
そうですね。食事の楽しさは会話にもあります。食べているのが新蕎麦であれば、話題もさぞ楽しいものであったことでしょう。
秀逸句
新蕎麦をまゆげ動かしすする吾子
京都市KKさん
「まゆげ動かし」という表現に魅力を感じました。子供がしきりに表情を変えている様子が微笑ましいです。
秀逸句
新蕎麦を手繰るや余生輝かせ
西条市YMさん
「余生輝かせ」の言葉に魅力を感じます。今この時の体験を大切にしようという作者の心が感じられます。
秀逸句
新蕎麦に塩ふる吾子の大人びて
橿原市SIさん
新蕎麦は、つゆではなく塩で食べても美味しいもの。その味をいつの間にか知ったお子さんに驚いた親御さん。
以上今回の受賞者の皆さんの発表でした。
主宰賞と編集部賞にはそれぞれ賞品をお届けいたしますので、今しばらくお待ち下さい。
さて、今年もあっという間に終わろうとしています。
今年はコロナの規制が緩和され、行動制限がない明るい年になったものの、世界ではまたイスラエルとパレスチナの新たな戦いが始まり、手放しに喜べない一年となりました。
来年は世界の紛争や戦争もなくなる良い一年になるよう祈るばかりです。
隆兵そばとしても今年から長年続けて来たコース料理をやめて予約無しの単品営業に切り替えるという大変革をしました。
新しい体制にして本当に良かったと感じております。
来年もまた、楽しいことを考えながら美味しいものを皆さんにお届け出来るよう精進いたします。
では本年も恒例のわたくしの拙い一句でしめさせていただきます。
私は野球はあまり分かりませんが、阪神タイガースが38年ぶりの日本一だとか。
祝意を込めて一句!
歳末のセールの旗も黄色黒
皆様良いお年をお迎えくださいませ。