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2011.06.01

七段花

七段花

第13回は、七段花(シチダンカ)です。

かつては「幻のアジサイ」と呼ばれたことで有名な山紫陽花の七段花(シチダンカ)。
江戸時代末期に日本を訪れたドイツ人医師のシーボルトが「日本植物誌(FLORA JAPONICA)」で紹介したものの、誰もその実物を見た事がなく絶滅したものと考えられていました。そんな幻と思われていた七段花は、昭和34年(1959)に約130年ぶりに六甲山で発見され、今では挿し木によって苗が増え、日本各地で見られます。

アジサイは「日本植物誌」のなかで「HYDRANGEA OTAKSA(ハイドランゲア オタクサ)」という学名がつけられていましたが、「OTAKSA」はシーボルトの奥さんの愛称「お滝さん」からとられたそうです。


ひとめぼれした船木倭帆さんのガラスの花器に生けました。