2010.07.01
京野菜「桂瓜」
第3回は、かつて桂の特産物だった京野菜「桂瓜」の紹介です。
「桂瓜」は、皮が薄いこと、また大きくて果肉が厚く歯切れが良いので、奈良漬にするには最良のものだったそうです。
連作できないことや気象災害に弱い上に価格の問題などもあり、現在桂では一軒の農家だけが種の保存のために作っているという幻の瓜になってしまいました。
暑い夏を乗り切るために「土用の丑の日」には滋養強壮に優れた鰻を食べますが、「丑の鰻」にあやかって夏の土用に「う」のつく食べ物を食べると夏負けしないともいわれ、「うり」もそのひとつです。
隆兵そばでは奈良漬以外に、この時期の夜のコース料理に炊き合わせとして「桂瓜」を使います。
今では貴重になってしまったこの瓜の美味しさを少しでも皆様にお届けできたらなあと思います。