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2015.03.01

しいたけ

しいたけ

第56回は、しいたけのお話です。

しいたけのお話。と聞いてどんな想像をされるでしょうか。
しいたけが苦手な方からすると、「あ、今月の散歩道は未読スルー!」となるかもしれません。が、実は、ちょっと特別なしいたけのお話です。

新潟県南魚沼の八色で栽培されている最新のしいたけ「八色天恵菇(やいろてんけいこ)」を御存じでしょうか。
大人の手のひらほどもある、大きな大きなしいたけで、ひとつが250gぐらいのそれはそれは肉厚なものです。質感も、ぎゅっとつまってしっかりしており、あわびのような歯ごたえがあります。そして、よくあるしいたけ独特の強い香りは意外と薄く、大きいのにほんのり淡く上品な香りです。
このしいたけは、軸も、少しだけ干した貝柱のような、しっかりした食感に旨みがぎゅぎゅっとつまっています。
こう聞くだけで、ステーキやフライにしたところを想像してよだれが出そうですが、油との相性もとても良いです。

実は、この最新しいたけを栽培されているのが、主人の友人とその親戚の方々なのです。
もともと徳島で品種改良の末に誕生した新品種のしいたけですが、当初は、400個の菌を植えて1本しか発芽しないくらい、発生率が低かったそうです。
なんとかこの美味しいしいたけを世に送り出したいと、「日本茸師(なばし)の会」なるものが結成され、12年の歳月を経て、全国のしいたけ職人さんによりようやく世に送り出せるほど栽培数を増やすことに成功されたという事です。
それでも、普通のしいたけが80~100個できるところを、天恵菇は10個しかできないそうで、まだまだ数のならない稀少なきのこです。
きのこのかけ合わせは菌の世界なので、何千億、何兆、という菌の組み合わせの中からたまたま出来てくれた、まさに「天の恵み」。

主人がこの八色天恵菇を使って新しいおそばを完成させました。
「しいたけそば」と、「しいたけ汁そば」です。
今までのしいたけとは全く別物のような、新食感のしいたけの旨みがぎゅーっと感じられると思います。
主人曰く「めちゃくちゃ美味い!!(特に汁そばが好み)」だそうです。
10月~3月末までの季節限定そばです。
是非、お早めにお試しにいらしてくださいませ!