第4回新蕎麦俳句大賞結果発表
お待たせ致しました。第4回新蕎麦俳句大賞の発表です。
今年もかなり沢山のご投句をいただき、有り難い限りです。
例年通り、審査は嵯峨野俳句会の才野洋先生と、編集部の皆様によるもので、以下、評も全てそのまま原文通り載せさせて頂きます。
主催賞 新蕎麦と幟の揺るる小さき店(奈良県kh様)
選評・・「幟」をテーマにした句はいくつかありましたが、私はこの句を採りました。「小さき店」という言葉に、隅々まで店主の気配りが活きている店が連想され、訪れてみたい気になったからです。
編集部賞 割り箸を小気味良く割り走り蕎麦(埼玉県tk様)
選評・・割り箸を割る良い音が聞こえてくるようです。「小気味良く」は、今から新蕎麦を食べようとする作者の、わくわくするような心の動きをも表しているのでしょう。
佳作 新蕎麦を江戸の水車の臼が挽く(東京都ts様)
選評・・こちらは京都ではなく東京の蕎麦。「江戸の水車」としたことで由緒ある老舗であると想像されます。
佳作 巣ごもりの妻を誘って走り蕎麦(静岡県my様)
選評・・今年ならではの句です。コロナ禍を扱った句は多くありましたが、ご夫婦に仲の良さが見えてくるところが良いですね。
佳作 新蕎麦をすする音まで似る親子(兵庫県yo様)
選評・・仲の良い親子が見えてきます。「音まで」と言うからには、他にも似ているところが多い親子なのでしょう。
以上の皆様おめでとうございました。主催賞には隆兵そばのお食事券2名様分、編集部賞にはそば茶サイダー3本入りを贈らせていただきます。発送まで今しばらくお待ち下さい。
残念ながら今回は選ばれなかった皆様もまたぜひ来年も挑戦されて下さい!宜しくお願い致します。
さて、今年はコロナで大変な一年でした。隆兵そばも緊急事態宣言が出た4月から5月にかけての約ひと月間、店を閉めました。こんな事は店が始まって以来無かったので大変でしたが、何とか今日まで続けて来られたのは皆さまのお力添えのおかげです。
この場をお借りしてあらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。
来年こそはコロナに打ち勝って、良い一年になるように願いたいものです。
では、最後は毎年恒例の私の拙い句を紹介して終わりたいと思います。ありがとうございました。良いお年をお迎えください。
走りそば麺打ち台に陽の香り 隆兵