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2011.11.01

白掛掛花入生と柿

白掛掛花入生と柿

第19回は、柴田雅章さんの白掛掛花入生と柿です。

日吉の田舎へ遊びに行った折に、茅葺き屋根の家のおばあちゃんが「柿とっていって~」と声をかけてくださいました。いくつか枝ごといただいたので、柴田雅章さんの花器に小さな柿を生けました。

柿が実っている風景は、どの果物のそれより日本的で、眺めていると心がやわらかくなるような、秋だからでしょうか、しみじみと日本という国は美しいなあと浸るような気分になります。
弥生時代以降に大陸から伝来し、鎌倉時代には収穫を目的とした植栽が行われていたとあれば、日本に非常になじみの深い果物であることも頷けます。

「柿が赤くなれば医者は青くなる」とはよく聞きますが、ビタミンC、ビタミンK、B1、B2、カロチン、タンニンの他にミネラルも豊富で栄養価の高い果物です。ビタミンCとタンニンが血液中のアルコールを外へ排出したり、豊富なカリウムの利尿作用により、二日酔いにも効くそうです。

柿の葉は、殺菌効果があるので押し寿司に巻いたり(柿の葉寿司)、お茶にすればビタミンCがたっぷりで花粉症やアレルギーの予防にもなる健康飲料です。
主人が子供のころに祖母の家で飲んでいた柿の葉茶が大好きで、○隆兵そばでは、ソフトドリンクは柿の葉茶をご用意しております。
ノンカフェイン・ノンカロリーなので、お子様やお年寄り、妊婦の方にも安心してお召し上がりいただけます。

写真の後ろに見える額は、泰山金剛経(中国・泰山の中腹に刻された金剛般若経の経文で、一字が50センチ近くもある巨大なもの)の「是」という文字の拓本です。
花伝堂さんという古美術を扱っていらっしゃるお店で主人がひとめぼれして譲っていただいたものです。