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2012.03.01

雛飾り

雛飾り

第23回は雛飾りです。

3月は雛祭り。
今年は3月24日(土曜日)大安が、旧暦の3月3日にあたります。

宮中の殿上人、平安貴族の装束を模した雛人形の飾りものに「左近の桜」「右近の橘」があります。その昔、紫宸殿(京都御所)に植えられていたものは「左近の梅」「右近の橘」でした。
御所で起きた火災で「左近の梅」が倒れてしまったので、平安時代の村上天皇が紀貫之の娘に梅の木を献上させます。しかし娘が
「勅なれば いともかしこし 鶯の 宿はと問わば いかが答えん」
(勅命でしたら慎んで献上いたしますが、やって来る鶯に「ここにあった梅はどこにいったの?」と聞かれたら私は何と答えればよいのでしょうか)
という、梅の木との別れを悲しむ歌を詠み、心を打たれた村上天皇は梅の木を娘に返します。そして代わりに桜の木を植えて以来「左近の桜」となりました。

実際はその他にも様々な説があるようですが、これは、同じ平安時代の大河ドラマ「平家物語」に出ている白河天皇、鳥羽天皇、崇徳天皇たちより100年ほど前のお話です。

写真は、主人の実家「御菓子司中村軒」の立派な雛飾りです。
私の実家は、内裏雛と三人官女の、両手を伸ばして抱えられるくらいのものだったので、初めて見たときは大人の身長ほどもある雛壇に驚いて感激しました。おままごとの道具もちょこちょこと可愛らしくたくさん飾ってあり、とても見応えがあります。