晦日そば

第53回は、晦日そばのお話です。

「晦日そば」を御存じでしょうか。
大晦日には、家族で毎年お蕎麦をいただいていましたが、隆兵そばに嫁いでくるまで「晦日そば」という言葉をよく知りませんでした。
むかしむかしは１２月３１日の大晦日だけではなく、毎月最後の日（晦日）にお蕎麦をいただく習慣があったそうです。
大晦日に蕎麦をいただくという風習は、今では日本の文化、風物詩となっています。そもそもなぜ蕎麦なのかというと、細く長いので縁起が良い、蕎麦はぷちぷちとよく切れるから悪縁を切って新年を迎えられる、忙しい月末に使用人を労って手早く食べられる（しかも安価な）お蕎麦の出前を取ったのがはじまり、など、その他にも多くの説がありますが、どれも、あぁなるほどと思えるものです。
１２月中の毎週日曜日にＫＢＳ京都で午後４時５５分より小学校４年生に向けた「おうちごはん物語」という数分間の番組で、主人が大晦日のおそばについて少しだけお話をさせていただくことになりました。お時間が合いましたら是非ご覧になってみてください。

今では大晦日の「年越しそば」のみで、毎月末に「晦日そば」を意識して食べることはなくなってしまいましたが、せっかくの日本文化。
隆兵そばでは、年が明けた平成２７年より、「晦日そばの日」として、曜日に関係なく毎月末の最終日（定休日と重なれば前日）にお蕎麦の単品営業を始めたいと思います。

年末ほどではなくとも、月末というのは何かと気忙しいものです。
隆兵そばの美味しいお蕎麦をズルズルッと召し上がっていただき、慌ただしさをスルッとつるっと乗り越えましょう！
皆様の些細なお力になれますことを願って、来年より始まります「晦日そば」を是非お楽しみくださいませ。

大晦日恒例の単品営業は、今年もさせていただきます。
通常はご予約をいただいたお客様から優先にご案内しておりますが、大晦日はご予約を承っておりません。先着順でご案内し、お蕎麦が売り切れ次第閉店させていただきます。（注：お持ち帰り用のお蕎麦の販売は行っておりません。）
写真は、玄関に貼っています今年の大晦日のご案内です。
皆様のお越しを心よりお待ちしております！