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隆兵そば
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2016.03.01

祈年祭

160301

第65回は、「祈年祭」です。

まずはじめに、散歩道の更新が滞ってしまいましたことをお詫び申し上げます。
楽しみにしてくださっていた方々には、大変申し訳ございませんでした。

さて、11月23日は、カレンダーに書いてある通り「勤労感謝の日」です。勤労を尊ぶ祝日であることになんの疑いもないまま成長しましたが、戦前までは「新嘗祭」といって農作物の収穫を感謝し祝う祭日だったのですね。いま、新嘗祭と聞いてなんのことか分かる子供たちはどのくらいいるのでしょうか。
日本人の遺伝子を作り上げてきた、稲作と八百万の神様への祈りのこころ。
田植えとはかけ離れたくらしをしている私達だからこそ、店を営む上でも忘れてはならない心の持ち方だと思っています。
世間でハロウィンやイースターなど海外の記念日が驚くほどの勢いで浸透してきているように、日本独特の古来より続いてきた伝統的な祈りの日を、改めて広くこどもたちに、祈りや感謝の心の大切さとして伝えられたらなあと思います。
そんな新嘗祭の対となるのが、「祈年祭」です。
こちらは毎年2月に行われており、その年の五穀豊穣を祈る祭祀です。
店の定休日に神宮へお参りした日と祈年祭とがちょうど重なったので、少しだけですが祈年祭が執り行われている様子を拝見することができました。
神宮内の神聖で静かな空気のなか、遠くから砂利の上を進む一糸乱れぬ足音だけが聞こえてきます。浅沓(あさぐつ)という桐でできた履物による独特の耳触りの良いその音が次第に大きくなり、神職の方たちの真っ白な姿が見えてきました。警備員の方が、祭事がよるに執り行われるときは、ほんの僅かな明かりのもとで暗闇のなか音だけが響いているから、もっと雰囲気があるよとおっしゃっていました。

皆様にとってこの年も実り豊かな一年となりますように。隆兵そばも、楽しい発信をし続けられるよう、これからも精進致します!