2013.06.01
桂探訪(序章)
第36回は、桂探訪(序章)です。
先日、とても嬉しいご縁をいただきました。
隆兵そばがある京都・桂は、一級河川の桂川が流れ北に愛宕山、東に比叡山を望む自然豊かでとても住み良い街です。店のすぐそばには、日本が世界に誇る名庭園「桂離宮」があります。それ以外にも、桂のあるこの洛西地区には、雅な街中とはまた違った風情がしっとりと残っているような気がします。
来年の大河ドラマは「黒田官兵衛」です。彼が明智光秀の謀反をいち早く察知して中国大返しを秀吉に決行させたのは有名な話で、その光秀が毛利征伐から一転して信長討伐に向かうために桂川を渡って京へ入ろうとしたのは、天正10(1582)年6月のことだそうです。隆兵そばのすぐそばを流れる桂川を渡りながら「敵は本能寺にあり!」と言ったのでしょうか。
話ははじめに戻りますが、以前から、店まで足を運んでくださったお客様に桂・洛西の名所を紹介できればと思っていました。
そんな折に、桂に生れ育ち、この地が大好きで桂の風景画を好んで描いていらっしゃる阿部夏希さんに出会いました。まだ20代のお若い方です。
学生時代にご自身で作られたという桂の魅力を紹介する冊子を見せてくださって、お話を伺うほどに、ただ「地元が好き」というだけではない、使命感のようなものを抱かれているんだなあと感じました。
「京都らしく」はないけれど、その歴史は至るところに感じられ、京都の一部であるからこその「桂」というところに、この地の良さがあると阿部さんはおっしゃっていました。
今後の隆兵そばの散歩道は、阿部さんにもご協力いただいて、桂・洛西の名所を紹介する回を設けていきます。隆兵そばの「散歩道」が皆様の桂観光のお役にたてれば、と思います。