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2014.05.01

善峯寺

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第46回は、桂探訪第6章は「善峯寺」です。

京都の同じ西京区に、こんなに眺望の美しいお寺があることを初めて知りました。4月のある休みの日に、私達夫婦の趣味、西国三十三ヵ所参りの第二十番札所である善峯寺に訪れました。
洛西観音霊場第一番札所でもあり、京都西山の険しい斜面に建っています。
平安時代に源算上人によって建立され、応仁の乱で大部分が焼失してしまいますが、徳川5代将軍綱吉公の生母桂昌院を大檀那として現在のようなかたちに復興されたということです。
3万坪という境内一円を散策していると、白山桜あじさい苑にて、なんと極楽浄土でもあるかのごとく美しい景色に出会ったのです。

img_02「ここの桜のように1年にたった一回でもいい。人をこんなにも喜ばせることのできる仕事ができればなんて思いました。」という1999年の「そうだ 京都、行こう(善峯寺の春)」のCMのナレーターの言葉そのままに、その景色に心の底から驚きと喜びがあふれました。

西方浄土に往生するという浄土宗の思想のもと、京都西山に小堂を建てる決意をされた源算上人ですが、機械も道具も乏しい時代に、山の中腹にこれほどの伽藍を建立するなど、困難を極めた大仕事だったと思います。
上人が、この辺りの地形は地ならしの難しい岩が多いことを悩んでいると、ある夜夢のなかで一人の僧が力を貸し与えることを告げ、次の夜に野猪の大群が現れて一夜にして牙で平地にならしたということです。おそらく、檀徒など、ものすごく多くの人たちが、必死に、ただひたすら浄土を願い一心不乱に建立を目指していた姿なのではないでしょうか。

歴史も古く、国の天然記念物に指定された樹齢600年以上の「遊龍の松」や、桂昌院が植えられた樹齢300年を超えるしだれ桜、薬師堂前より望むことのできる見晴らしの良い「絶無の勝地」、多宝堂などの国指定重要文化財、梅、桜、新緑、つつじ、牡丹、芍薬、あじさい、秋明菊、紅葉、雪景色、四季折々に心の洗われるような景色に出会えると思います。

いまは新緑の美しい善峯寺を訪れましたら、「そうだ 隆兵そば、行こう。」
皆様に心から喜んでいただける仕事をしたいと思い、日々務めております。
それでは今月もどうぞよろしくお願いいたします。