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2014.06.04

米沢旅行

ゴールデンウィークと母の日も終わり、少し落ち着いた先月、一泊二日で米沢まで行ってまいりました。一番の目的は、米沢駅からほど近い米沢民藝館、原始布・古代織参考館「出羽の織座」です。

天然素材の手編みの籠など、東北の手仕事には以前から興味がありましたが、みちのくで生まれた古代織の「衣」もやはり、想像するだけで気の遠くなるような作業の連続で、生活の営みの中から自然に生まれたそのような織物の数々は、古人への敬意を払わずにはいられないものでした。
東北という風土環境はとても厳しいもので、麻のような植物しか育たず、極寒の冬を乗り越えるために生まれた「ぜんまい織」には衝撃を受けました。
ぜんまいの先端にほんの少しだけついている綿毛を集めて、その「ほわほわ」だけを紡いで仕立てた織物です。考えただけで放り投げてしまいそうな手仕事!昔の方は本当にすごいです。

館内にはぜんまい織の着物が展示されてあり、触れることはできませんが、眺めるだけでも柔らかそうな衣であることが分かります。なんとも言えないやさしいあたたかさと、ぼかしたような艶をまとっていてとても美しかったです。
そのほかにも榀(しな)布や藤布、麻や葛などの原始布を現代によみがえらせ、それらを染めた織物もあり、いくつかの中から選んで暖簾を注文してまいりました。民藝館から送られてきましたら、早速店にかけたいと思います。

姥湯温泉で一泊し、身も心もリフレッシュできました。充実した休みは、お客様、店に還元してこそ!またこの新しい風を店に心地よく流したいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。